〔開発許可申請関連〕
2021年3月白保リゾートホテル訴訟を支援する会が中心となって、
白保リゾートホテル問題の開発計画の問題点をはじめ、訴訟に至る背景、なぜ工事が着手されないのか、提訴以前に白保リゾートホテル問題連絡協議会が行ってきた住民による行政等への働きかけなどを詳細に掲載しています。同じような問題に直面している他地域の住民の方々に私たちの活動が少しでも参考になれば幸いです
〔質問書〕
当団体は都市計画法から「汚水を地下浸透処理する排水計画を含む開発計画には、開発許可は出せないのでは」と解釈し沖縄県へ質問書を提出
回答書で県の解釈が説明されたが、明確な基準がないことがわかった。汚水の地下浸透は国は認めておらず、県で特別な条例もなく、逐条解説を見ても明確に書かれている条文はない。どうも沖縄県の回答は拡大解釈のようにみえる。
〔開発審査請求関連〕
裁判により、このホテル計画は県の排水基準を超えているため建設できない計画だったと判明したが、ではなぜそんな計画に開発許可がおりたのか。
訴訟の原告7人が沖縄県開発審査会へ審査請求をおこないました。
〔訴訟関連〕
裁判の中で現在の計画では汚水排水計画に問題が認定され、このままでは実施できないことが判明し、裁判する必要性がなくなり「却下」の判決がくだされた。実質的な住民勝利となった。
【資料】
OAB ニュース 2020.03.03.
「白保リゾートホテル訴訟を支援する会」 HP
琉球新報「復帰半世紀 展望沖縄の姿」に掲載 2019.12.01
開発許可を受けて、なぜその計画では実施できないのか、詳しい情報はこちら
「訴訟の終結について」(白保リゾートホテル訴訟を支援する会)
ホテル開発問題についての概要
現在人口約1600人の石垣島白保集落に、(株)日建ハウジングにより、地上4階建て年間10万人宿泊規模のリゾートホテル建設の計画が上がっています。
しかしこの開発計画地域には公共下水道がないため、ホテルの汚水排水は地下浸透させる計画です。
ホテルの目の前の白保海域には世界的に貴重なアオサンゴ群集が広がっており、ウミガメの産卵、アーサなどの海藻への悪影響も考えられます。この問題について私たちだけでなく、専門家も海への環境汚染を懸念しています。
また観光客の劇的増加により私たちの「白保らしさ」が崩れていくのではないかと、非常に心配しています。
2016年の6月に白保公民館に初めて事業者から開発計画の説明があり、その後石垣市の条例に基づく開発行為への同意を求める話がありましたが、2017年11月に白保公民館臨時総会が開かれ、約100名が参加し「同意」の意見はなく、ほぼ全会一致でこの計画への「不同意」を決議しました。現在も白保公民館は計画に同意していません。
事業主は「皆さま、地域の理解を得ながら進めていきたい」と明言しましたが、白保公民館の同意のないままこの計画を進めており2017年11月に開発許可申請が石垣市に提出されました。石垣市の審査としては、公民館の決議がでないまま進めている点を由に「不同意」の意見を添えて、沖縄県に進達されましたが、2018年3月28日付で沖縄県より開発許可申請がおりるという残念な結果となりました。
事業主体は、株式会社日建ハウジングが地元資本で環境に配慮するとアピールして設立した子会社「(株)石垣島白保ホテル&リゾーツ」が行い開発許可を受けていましたが、2018年3月に許可を受けた約半年後に、親会社である株式会社日建ハウジングに合併吸収され当社は消滅したため、(株)日建ハウジングが事業主体になっています。
沖縄県より開発許可はおりましたが、石垣市の条例に基づく建築物の審査申請はまだ出されておらず、12月現在、建設はまだ始まっていません。
当団体としては今後も引き続き、沖縄県・石垣市・(株)日建ハウジングへ向けて意見書要望書を送りたい思います。
ご支援・ご声援よろしくお願いします。
このHPで皆さんと一緒に、このリゾートホテル問題を通して白保の未来を考えていきたいと思います。