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活動ご報告とお礼

ご支援、協力をいただいた皆様


 白保リゾートホテル問題については、これまで多くの皆様から励ましやご協力をいただき、力づけられたことに本当に感謝しております。特に、開発許可を出さないことを県知事に求める陳情署名では、昨年 11 月 15 日の呼びかけから2週間余りで、1万 1千を超える署名をいただき、新聞報道にもあった通り、12 月6日に県知事に提出することができました。そのお礼を申し上げることが遅くなりましたことを深くお詫びいたします。


 残念なことに今年3月28 日、いわゆる年度末ぎりぎりに、沖縄県は開発許可を出してしまいました。私たち以外に、漁業者やシュノーケリングツアーを行う事業者の方々も計画の問題点を指摘し、生活に影響があるという懸念を県に伝えてきましたが、開発許可には、開発予定地の特性や周辺環境への影響がほとんど考慮されず、全国一律の法律と県体に適用される審査基準だけで判断されてしまいました。大変なショックでした。沖縄県や石垣市は、白保の海は貴重で重要な自然環境であり、観光面でも非常に高く評価していることを公式の文書でも認めながら、それを保全するための具体的な規制基準を設けていないので、県内一律の開発のための規制基準に照らして、開発許可が出される手続きになっているのです。


 そのため、署名活動は今年の 4月末で一度終了させていただきましたが、皆様からの応援の力は、白保の環境を守ろうとするいろいろな動きになって現れてきています。昨年 12 月には、日本ナショナル・トラスト協会が以前取得した土地に看板を設置し「土地を守ることは、白保の海を守ること 」という意思を表明しました。今年 5月には、日本弁護士連合会(日弁連)の公害対策・環境保全委員会の12 名の弁護士の方々が、白保のホテル問題の独自調査に訪れました。またサンゴ礁研究者や自然保護団体からも協力をいただいています。そして、9月、私たちの構成団体である「白保魚湧く海全協議会」を中心に 、沖縄県知事認定の白保サンゴ礁地区保全利用協定の締結事業者が、WWF ジャパンの支援を受けて、白保海域のサンゴの被度調査を行うことになりました。


 現在、開発許可のほかに必要となる、建物部分についての石垣市風景計画の審査申請はまだ出されておらず、着工はされておりません。しかし、今年6月には石垣市の条例が改定され、市はこれまで以上に観光振興とそれに関連する開発を後押しする姿勢を示していますので、今後 、白保地域がさらに開発による影響を受けることも予想されます。 私たちがしなければならないのは、できるだけ白保の自然環境や景観を守り、より多くの人たちや未来の子供たちがその恩恵を受けられるように、今後も継続して活動を行うことだと信じています。


 最後に、改めて白保地域を愛する皆様からの励ましやご協力に感謝するとともに、引き続きご支援ご協力をいただけますよう、よろしくお願いいたします。

2018年 9月 6日
白保リゾートホテル問題連絡協議会
会長 新里昌央

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