市内に開発圧力が高まっている中、沖縄県や石垣市の重要な施策である観光振興と景観行政に役立てるため、観光客の視点から白保地域の魅力と価値を明らかにすることを目的に、2019年7月に当団体が白保を訪れた観光客にアンケートを実施しました。 2週間で336名の声を集めましたので、アンケート結果とそこから読み取れることをまとめました。
【アンケートまとめ】 1.初めて白保を訪れている人が多い。石垣島、白保が目的地として関心を持たれていることを示している。
2.回答者の半数は、サンゴ鑑賞が目的ではない。集落景観も白保の魅力。白保へは、シュノーケル観光が目的で訪れる観光客が多いと見られがちだが、実は、昔ながらの集落を中心とした農村景観が高く評価されていて、沖縄らしさを感じられる観光の目的地になっている。
3.白保集落周辺の農村景観に価値を認め、将来も残すことを希望する回答者が多く、持続的な観光経済の基礎となるリピーター客の獲得・維持には景観保全が非常に重要であることを示している。
今後、集計結果をもとに、沖縄県や石垣市に対して、白保地域での持続的な観光のための景観保全の施策を要望していきたいと思います。
また、この調査を継続して行い、専門家や研究者の意見を聞く機会を得たいと思います。
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