12月1日から4日まで、WWFジャパンから助成を受けて昨年に続いて2回目の調査となるベントス(底生生物)調査チームと、サンゴ研究者である大久保奈弥が結成したサンゴをはじめとした生物&水質調査チーム合同の白保の生き物調査が行われました。
おそらくこれまでにない多種な生き物を対象にした調査体制だったと思いますが、残念ならが、あいにくの天候で予定していた範囲や回数をこなすことができませんでした。それでもこれまで白保で生息が確認されていないと思われる種類の生き物を見つけることができました。現在、詳細な分類をしていて、生き物リストは来年3月以降に出来上がる予定です。
また、白保リゾートホテル問題連絡協議会からは、サンゴ礁生態系を守るために必要な法律上の取り組みについてまとめた発表を行いました。
10年以上前から「サンゴ礁生態系を守るためには、海の水質基準が必要だ。」という報告が、国(環境省)に対して提出されていて、環境省のHPにも水質基準が必要だと書かれている資料が掲載されています。
でも、国の取り組みは、サンゴを守るための基準を定めないまま「みんなで再生しましょう」という点に力がそそがれています。サンゴ礁海域の水質が維持できないのに再生ができるわけがありません。
まずは、水質の環境基準を作りましょう。
そうすれば、環境も守られるし、CO2削減にも貢献できるし、SDG'sの目標も達成できますよ。という内容です。
(環境省ホームページ)
参考資料 2.サンゴの攪乱 2‐5陸域からの汚濁物質の流入負荷
8.栄養塩濃度(69頁)
今後については、住民参加による継続的な生き物調査の手法が検討されています。白保の海をみんなで調べて、自分たちの住む環境を理解して、よりよくするためにはどうしたらよいか考える機会が得られたらすてきだと思います。
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